一般社団法人埼玉県建設業協会

トピックス 2017年12月号

土木の日のイベント さいたま県土
「はたらくくるまの広場」開催
園児約140人が建設機械に歓声

 さいたま県土整備事務所(濱川敦所長)は、土木の日のイベントとして「はたらくくるまの広場」(当協会さいたま支部協賛)を11月10日午前10時から、さいたま県土整備事務所中庭で開催。浦和つくし幼稚園児143人を招待した。
 同イベントは、建設業のイメージアップのほかに、手と手、指と指が触れ合う機会を通して、未来を担う子供たちに「建設業の大切さ、ものづくりの面白さ」を伝えることを目的に開催している。今回が第4回。濱川所長は、「大人になったら、橋やトンネル、道路をつくってみたいと思ってもらえるとうれしい」と呼び掛けた。
 広場には7ブースを設置し、当協会の会員会社が建設機械などを用意。実演見学や試乗のほか、建設機械の模型操作や砂場でのトンネルづくり体験などが行われた。園児は8班に分かれて各ブースを回り、初めて触れる建設機械の大きさや、高所作業車の高さに歓声を上げた。


平成29年度埼玉県優秀建設工事表彰式
会員企業16社が受賞

 埼玉県は11月10日午前11時から、知事公館で「平成29年度埼玉県優秀建設工事施工者表彰式」を開催した。
 県は、28年度に完成した表彰対象工事661件の中から優秀賞10工事、特別奨励賞8工事を選定。上田知事がそれぞれに表彰状を手渡した。なお、受賞者18社のうち16社が当協会会員企業(優秀賞、特別奨励賞とも土木部門、建築部門はすべて)。島村工業は4年連続、古郡建設、小川工業は3年連続、守屋八潮建設は2年連続の受賞となった。
 上田知事は、「すばらしい仕事に感謝する。皆さまとウィンウィンの関係で災害対応などに当たりたい」と受賞者をたたえた。当協会の星野会長らが祝辞を述べた後、受賞者を代表して、中原建設の中原誠社長が「今回の表彰を励みに技術の研さんに努め、良好な社会資本整備の一翼を担っていきたい」と謝辞を述べた。
受賞した会員企業は次のとおり。

【優秀賞】
土木部門
平岩建設―河川改修工事(家屋撤去工外)
小川工業―橋りょう修繕工事(野合橋耐震補強工)No.302
古郡建設―27秦第201号樋門工事
中原建設―社会資本整備総合交付金(改築・基盤創造)工事(歩道整備工)
初雁興業―東京都とのスクラム強化推進(街路)工事(3-1工区)
守屋八潮建設―道路改築工事(仮称・8号橋下部工A1橋台)
星野組―28稲荷2第401号橋梁上部工事
栗原建設工業―28埼第101号橋梁耐震補強等工事
建築部門
島村工業27水整第710号大久保浄水場自家用発電機棟築造工事
【特別奨励賞】
土木部門
梶山工業橋りょう修繕工事(榛名陸橋)
斎藤組道路改築工事(仮称・7号橋床版工)
ユーディケー中川流域処理場7号水処理施設防食その1工事
中村組27大市第303号大沼親水空間整備工事
内藤建設工業舗装指定修繕工事(元田工区)
山口組道路改築工事(丘陵部8工区その6)
建築部門
吾妻工業―16大宮武蔵野高校体育館ほか全体改修


県庁オープンデーに出展

 11月14日の県民の日(県庁オープンデー)に合わせ、当協会は建設業の役割や協会事業の取り組みなどを紹介したパネルを県庁敷地内に展示した。
 当日は建機の試乗体験が行われたほか、除雪、火災現場支援、土砂流失対応などの社会貢献事業、インフラ整備などの建設業の役割をパネルで紹介した。


成功事例に学ぶ革新的生産性向上
建設産業研修会開催される

 当協会さいたま支部、建産連、東日本建設業保証埼玉支店、埼玉県造園業協会、埼玉建築士会との共催により、建設産業研修会が11月17日午後2時から建産連研修センター200会議室で開催された。
 講師には、建設経営サービスの提携講師で早稲田大学次世代建設産業モデル研究会主宰の五十嵐健氏を招き、「成功事例に学ぶ革新的生産性向上セミナー〜企業力強化に向けた向上のあり方とは〜」をテーマに講演をいただき、約30人が聴講した。
 建設需要の好転に伴い、職人の不足や資機材の高騰による建設コストの上昇、工期の遅れが問題になりつつあり、建設現場の生産性向上の重要性が高まっている。また、ストックの増大による改修工事の増加や、発注者ニーズの変化による多様な契約方式の採用などにより、それらに対応した生産性向上のニーズが増えることも考えられる。こうした状況に対応するためには、その背景を理解し、コストと品質確保のバランスを取りながら現場の効率化を進める能力を持った現場技術者が必要となる。
 五十嵐講師は、優秀な現場管理者を育成するために必要な、これからの建設産業の事業環境、ITコンストラクションをはじめとする建設技術の変化などを説明。新たな状況に対応した現場技術者の在り方を説いた。主な講義内容は、①生産性革命プロジェクトとは―施設ストックの安全安心の確保②なぜ今、生産性革命なのか―人口減少社会における担い手確保③生産性向上は人材とIT活用で―ITツール活用による効率化④効率向上の成果をわが社の発展に―効率向上で社員のやる気を高める―など。約2時間にわたり講演した。
 なお、同研修会は建築士会CPDの対象。


5工事・技術者を表彰
県企業局 平成29年度優秀施工業者等表彰式

 県企業局(立川吉朗・公営企業管理者)は11月27日午後2時から、「平成29年度埼玉県企業局優秀施工業者等表彰式」を知事公館で開き、28年度に完成した工事(推薦18工事)の中から施工管理、施工条件、施工技術に優れた施工会社5社(2社は「埼玉県優秀建設工事施工者表彰」を受賞しているため今回の表彰は技術者のみ)と5人の技術者を表彰した。
 会員企業からは4社が受賞、島村工業は3年連続の受賞となった。
 当日は、来賓として埼玉建産連の古郡会長と当協会の星野会長が出席。星野会長は、「社を挙げて技術力・施工管理の向上に努めた成果。今後も一層のご努力をお願いしたい」と受賞者の労をねぎらった。受賞者謝辞では、島村工業の松本達也氏が、「更なる技術力の向上・研さんに努めます」と決意を述べた。
受賞者は次の通り(敬称略)。

▽島村工業(監理技術者・松本達也)技術者のみ表彰
  水道整備事務所 大久保浄水場自家用発電機棟築造工事
▽前澤工業
 北関東支店
(監理技術者・伊藤勉)技術者のみ表彰
 庄和浄水場 洗浄排水扉更新工事
▽中原建設(主任技術者・大宮幸紀)
  大久保浄水場 工水V系支線京セラケミカル線撤去工事
▽松永建設(現場代理人・伊地知徹)
   地域整備事務所 本体整備その2工事
▽初雁興業(監理技術者・中野勝史)
  新三郷浄水場 場内可とう管修繕工事

平成29年度技術発表会開催
優れた技術13事例を発表

 平成29年度技術発表会が11月28日午後1時から、大宮ソニックシティ・小ホールで開催され、土木工事7事例(埼玉県発表の1特別事例含む)、建築工事6事例の、合わせて13事例が紹介された。
 今年で19回目を迎えた発表会では国、県、市町村など公共工事発注機関の関係者をはじめ、各会員企業を合わせた約400人の参加者を前に、これまで培ってきた高度な技術力、施工力などが披露された。また、パネル展示で技術力を示した。
 主催者の星野会長は、「地域社会の信頼を得るためには、会員企業の優れた技術力が必要」と、技術発表会の意義を強調。「担い手確保・生産性向上のためにもさらに技術力を向上し、行政の協力を得て働き方改革を実現したい」と語った。また、後援者の埼玉県県土整備部の中村一之副部長と、関東地方整備局の大儀健一大宮国道事務所長がそれぞれあいさつした。
 発表会終了後懇親会が開かれ、席上、星野会長から発表会員企業12社に対して表彰状と記念品が贈呈された。  

発表事例

[土木部門]

▽金杉建設 自社ICT施工の取組みについて(H27荒川西区川越線下流下築堤工事)
▽関口工業 維持工事における職場環境改善の取組について(H28小名木川管内左岸維持管理工事)
▽島田建設工業 現場の生産性向上とイメージアップ活動について(河川改修工事・新方川堤防嵩上工その3)
▽ユーディケー 大口径推進における既設人孔到達時の安全確保(南部流域南部中継バイパス水路築造工事)
▽初雁興業 床版コンクリートのひび割れ防止対策(道路改築工事・新大吉橋躯体工)
▽小川工業 ICT土工活用工事における若手技術者育成及び女性代理人(私)の取組みについて(H27明和梅原地区上流築堤工事)

[建築部門]

▽田中工務店 鋼板と木材による外壁の施工(仮称・小茂根4丁目介護施設計画新築工事)
▽岩堀建設工業 工事難易度が高い敷地の克服(仮称・総合ケアセンター若葉ゆめの園新築工事)
▽カタヤマ 基礎杭上部空洞への薬液注入工事の施工(宮前中学校校舎基礎杭等上部空洞充填工事)
▽埼玉建興 PC構造7階建て小学校複合施設の建設(幸町小学校・栄町公民館改築工事)
▽古郡建設 変則的な勾配天井の施工(大麻生ゴルフ場クラブハウスほか改築工事・建築)
▽平岩建設 異種用途が一体化した施設の施工品質・精度確保(仮称・所沢市総合福祉センター建設・建築工事)

[特別参加・土木部門]

▽埼玉県道路街路課 西関東連絡道路の整備について(皆野秩父バイパス整備事業)

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